履歴書(レジュメ)の書き方:構成・各項目のポイントと例文
履歴書・レジュメの書き方をステップごとに解説。各項目に何を書くか、応募者追跡システム(ATS)に読み取られやすいレイアウト、国によって異なるレジュメとCVのルールまで紹介します。
このガイドは一般的な情報提供を目的としており、金融・法律・技術に関する専門的な助言ではありません。メニューやルールは端末や国によって異なる場合があります。
履歴書(レジュメ)を書くには、連絡先、短い自己紹介(サマリー)、職歴(新しい順)、学歴を記載し、応募する求人ごとにキーワードを合わせて調整します。長さは1〜2ページに収め、すっきりとした1列のレイアウトを使い、できる限り数字で成果を示しましょう。
採用担当者はレジュメを数秒で流し読みすることも多いため、自分の強みを示す根拠をすぐに見つけられるようにすることが目標です。このガイドでは、各項目の書き方、適切な形式、不採用につながりやすいミスを順に説明します。
要点まとめ
- 長さ: 1〜2ページ。2ページにするのは経験上どうしても必要な場合だけにします。
- 順番: 連絡先 → 見出しとサマリー → スキル(任意) → 職歴 → 学歴 → 任意の追加項目。
- 形式: 標準的なフォントを1種類、10〜12ポイントで使用し、シンプルな見出しと1列のレイアウトにします。特に指定がなければPDFで保存します。
- 内容: 数字を使った実績、求人広告にあるキーワードを入れ、業務内容を長々と並べないようにします。
- 国によって違う: 多くの国では同じ書類を「CV」と呼び、写真や個人情報に関するルールも国ごとに異なります。
レジュメかCVか?まずは現地の慣習を確認
どちらの言葉を使うべきかは、応募先の国によって決まります。
- アメリカとカナダ: レジュメはほとんどの仕事で使われる短い書類です。CVは通常、研究職、教職、医療職などで使われる、より長い学術的な経歴書を指します。
- イギリス、アイルランド、ヨーロッパ・中東・アフリカ・アジアの多くの国: CVはほぼすべての仕事に使われる一般的な応募書類を指すことが多く、構成はアメリカのレジュメとよく似ています。
- 個人情報の扱いはさまざまです。 アメリカのレジュメでは一般的に生年月日、婚姻状況、国籍を記載しません。イギリスのキャリアアドバイスでも、年齢、生年月日、婚姻状況、国籍は記載しないよう勧めています。一方、ほかの国では今でも写真や一部の個人情報を載せるのが一般的な場合もあります。
迷ったときは、求人広告、応募先企業の採用ページ、またはお住まいの国の公的な職業紹介機関を確認しましょう。以下の手順は、レジュメにも短いCVにも使えます。
ステップ1:情報を集める
- これまでのすべての仕事、インターンシップ、ボランティア活動を、正確な開始日と終了日とともに書き出します。
- 資格、研修、認定などをメモします。
- それぞれの職務について、数値で測れる成果を書き留めます。対応した人数、削減したコスト、上回った目標、改善した割合などです。
- 応募する求人広告を保存し、繰り返し出てくるスキルや言葉に印をつけます。
ステップ2:形式を選ぶ
| 形式 | 重視する点 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 時系列(編年体)形式 | 職歴を新しい順に記載 | 同じ分野で安定した経験がある人 | 空白期間が目立ちやすい |
| 機能(スキル)形式 | スキルが中心で、職歴はほとんど書かない | おすすめされることはまれ | 採用担当者に不信感を持たれることがあり、追跡システムで弾かれることもある |
| 複合形式 | サマリーとスキルの後に詳しい職歴 | キャリアチェンジする人を含むほとんどの人 | 内容を絞らないと長くなりがち |
アメリカ政府のキャリアガイダンスでも、ほとんどの人には複合形式が適していると説明されています。
ステップ3:冒頭部分を書く
採用担当者が最初に目にする部分なので、ひと目で読み取れるようにしましょう。
- 連絡先。 氏名、電話番号、ビジネス向けのメールアドレスを書きます。住所は市区町村や地域までで十分で、番地まで書く必要はありません。LinkedInやポートフォリオのリンクは、内容が充実していて最新の場合にだけ追加します。
- 見出し。 希望する職種名、または10〜12語程度の短いキャッチフレーズを書きます。例:「看護師|救急医療で8年の経験|プレッシャーの中でも冷静に対応」
- サマリー。 3〜4文、または3〜5個の箇条書きで、主なスキルと成果をまとめます。求人広告のキーワードを使い、わかりやすい言葉で書きましょう。経験が3年以下であれば、キャリアチェンジをする場合を除いて省略しても構いません。
- スキル(任意)。 専門的なスキルや職種特有のスキルを短いリストにします。チームワークなどのソフトスキルは、サマリーや具体例の中で示しましょう。
ステップ4:職歴を書く
それぞれの職務について、次の内容を含めます。
- 職種名、勤務先、所在地(都市名)、開始日と終了日。
- 1〜2行ずつの箇条書きを5〜8個程度。現在の仕事、または直近の仕事を最も詳しく書きます。
- 「主導した」「削減した」「育成した」「開発した」など、力強い過去形の動詞で始まる箇条書き。
- 背景と成果:何を、誰のために行い、その結果どう変わったのか。
弱い例:「顧客からのメール対応を担当。」
強い例:「1日60件以上の顧客メールに対応し、平均返信時間を48時間から24時間に短縮。」
キャリアが長い場合は、おおむね直近12〜15年と、応募先に最も関連のある職務に絞りましょう。経験が少ない場合は、アルバイト、ボランティア、学校でのプロジェクトも含め、ほかの仕事にも活かせるスキルを強調します。
ステップ5:学歴と追加項目を書く
- 学位、卒業証書、資格を、学校・機関名と修了年とともに記載します。卒業したばかりの人は、学歴を職歴より上に書いても構いません。
- 任意の項目は、アピールにつながる場合だけ追加します。語学、免許、ボランティア、受賞歴、関連するプロジェクトなどです。
- 推薦者(照会先)の項目は任意です。応募先から求められたときのために、リストを用意しておきましょう。
ステップ6:人にもソフトにも読みやすい形式に整える
多くの企業は、人が読む前にレジュメを読み取る応募者追跡システム(ATS)を使っています。
- Calibri、Arial、Georgia、Times New Romanなど標準的なフォントを1種類、10〜12ポイントで使います。見出しは少し大きめにして太字にしても構いません。
- 余白は約2.5cm(1インチ)にし、行間をそろえます。
- 1列のレイアウトにし、「職歴」「学歴」「スキル」といった一般的な見出しを使います。
- 表、テキストボックス、画像、図は避け、重要な情報をヘッダーやフッターに入れないようにします。
- 応募先から別の形式を指定されない限りPDFで保存し、ファイル名には自分のフルネームを入れます。レジュメが別の形式になっている場合は、PDFとWordの変換方法をご覧ください。
ステップ7:応募先に合わせて調整し、見直す
- レジュメと求人広告を比べ、自分に当てはまる場合は、広告で使われているキーワードをそのまま入れます。
- その求人に関係のない内容は削除します。
- 誤字脱字、日付、句読点、スペースを確認します。声に出して読むか、ほかの人にチェックしてもらいましょう。
- LinkedInのプロフィールやカバーレターの内容と食い違いがないか確認します。
レジュメでよくある失敗
- どの求人にも同じレジュメを使い回す。 サマリー、スキル、箇条書きを毎回調整しましょう。
- 成果ではなく業務内容を並べる。 自分の仕事によって何が良くなったのかを示しましょう。
- 凝ったレイアウトにする。 段組み、アイコン、図は、追跡システムで崩れて読み取られることがあります。
- ビジネスにふさわしくないメールアドレス。 自分の名前をもとにしたシンプルなアドレスを作りましょう。
- 説明のない専門用語や大げさな表現。 採用担当者が理解できるわかりやすい言葉を使いましょう。
- 個人情報を載せすぎる。 応募先の国で求められていない情報は省きましょう。
- 白い文字でキーワードを隠す。 追跡システムはだまされませんし、不誠実な印象を与えます。
よくある質問
レジュメの長さはどのくらいがよい?
ほとんどの人は1〜2ページです。2ページ目は経験上本当に必要な場合だけ使いましょう。学術的なCVは例外で、もっと長くなることもあります。
レジュメに写真は貼るべき?
国によって異なります。ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジアの一部ではCVに写真を載せるのが一般的な場合もありますが、アメリカ式のレジュメでは個人情報よりもスキルと経験を重視します。応募先の国と企業の慣習に従い、迷ったら写真は載せないようにしましょう。
職歴に空白期間がある場合はどうすればいい?
正直に、簡潔に書きましょう。その期間に受けた講座、介護や育児、ボランティア、フリーランスの仕事などを記載し、身につけたスキルに焦点を当てます。詳しい説明はカバーレターで補足できます。
求人ごとに違うレジュメが必要?
一から作り直す必要はありませんが、応募先に合わせて調整するべきです。見出し、サマリー、スキル、上位の箇条書きを、各求人広告のキーワードや重視されている点に合わせて変えましょう。
推薦者(照会先)は書くべき?
レジュメ自体に推薦者を書くかどうかは任意で、そのスペースを実績のアピールに使う人も多くいます。あなたの仕事ぶりを知っている人を2〜3人用意し、事前に許可を得たうえで、応募先から求められたら連絡先を伝えましょう。
レジュメの次は何をすればいい?
レジュメが通過したら、次は面接です。面接のコツでは、よくある質問とその答え方を紹介しています。