家計の予算の立て方:かんたん6ステップと50/30/20ルール
家計の予算の立て方を6つのシンプルなステップで解説。手取り収入の合計、支出の洗い出し、50/30/20ルールの使い方、毎月の支出管理まで、具体例の表つきでわかりやすく紹介します。
このガイドは一般的な情報提供を目的としており、金融・法律・技術に関する専門的な助言ではありません。メニューやルールは端末や国によって異なる場合があります。
予算を立てるには、毎月の手取り収入を合計し、すべての請求や支出を書き出して、収入から支出を引き、結果がゼロかプラスになるようにします。そのうえで、お金の一つひとつに役割(必要なもの、欲しいもの、貯金)を与え、実際に使った額を記録し、毎月調整していきます。
予算とは、何でもがまんすることではありません。次の給料日の前にお金が尽きないようにし、意図的に貯金ができるようにするための計画です。
要点まとめ
- 給与明細、請求書、銀行の明細を集める。
- 税引き後の毎月の収入を合計する。
- 固定費と変動費を書き出す。
- 収入から支出を引き、足りない分を解消する。
- 50/30/20などのシンプルなルールで収入を振り分ける。
- 支出を記録し、毎月予算を見直す。
本記事は一般的な情報であり、個別の金融アドバイスではありません。
ステップ1:お金の記録を集める
推測ではなく、実際の数字から始めましょう。過去1〜3か月分の次のものを集めます。
- 給与明細や、そのほかの収入の記録。
- 家賃や住宅ローン、光熱費、スマホ代、インターネット代、保険料などの請求書。
- 日々の支出がわかる銀行口座やカードの明細。
- 最低返済額が書かれたローンやクレジットカードの明細。
無料で印刷できる家計表や、シンプルな表計算ソフトで十分です。自分が実際に更新し続けられるものを使いましょう。
ステップ2:毎月の収入を計算する
予算は手取り収入、つまり税金やその他の控除を差し引いたあとに実際に口座に入る金額で立てます。
- 1か月分の定期的な収入をすべて合計します。給料、手当、養育費、年金、副業の収入などです。
- 週払いの場合は、1週間分の給料を52倍して12で割ると、月額が出せます。
- 毎月の収入が変動する場合は、昨年の年間収入の合計を12で割りましょう。現実的な月の平均額がわかります。
- 収入が不定期なときは、ふだんの最も少ない月を基準に予算を立て、それを上回った分は貯金や借金返済に回すボーナスと考えるのも手です。
ステップ3:すべての支出を書き出す
支出を2つのグループに分けましょう。すぐに変えられる出費がどれかがはっきりします。
- 固定費: 家賃、ローンの返済、保険料、スマホのプランなど、毎月ほぼ同じ金額の出費。
- 変動費: 食料品、ガソリン代、外食、衣服、娯楽など、金額が変わる出費。
- 不定期の出費: 車の点検、プレゼント、年払いのサブスクなど、年1回や四半期ごとの出費。それぞれ12で割った月額を予算に入れておけば、急に慌てずに済みます。
アプリや動画配信サービスなど、少額の定期払いも忘れずに。見落としやすく、すぐに積み重なります。
ステップ4:収入と支出を比べる
毎月の収入の合計から、支出の合計を引きます。
- プラスの場合: お金が余っています。使い道を決めずに放っておくのではなく、貯金や借金の繰り上げ返済に回しましょう。
- ゼロの場合: すべてのお金に役割があります。これは「ゼロベース予算」と呼ばれることもあります。
- マイナスの場合: 収入より多く使っています。まず変動費を見直し、次に固定費をもっと安いプランや会社に変えられないか検討しましょう。
足りない分がある場合は、お金を貯める実践的な方法のリストが、差を埋める助けになります。
ステップ5:50/30/20ルールを出発点にする
50/30/20ルールは、手取り収入を3つの枠に分けるシンプルな方法です。
- 50%は必要なもの: 住居費、光熱費、食料品、保険料、交通費、借金の最低返済額。
- 30%は欲しいもの: 外食、娯楽、趣味、旅行、必需品以外の買い物。
- 20%は貯金と目標: 緊急資金、老後のための貯蓄、借金の繰り上げ返済。
その月に「欲しいもの」の枠を使い切らなかったら、残りは貯金に回しましょう。
具体例:月収3,000で50/30/20を当てはめると
| カテゴリー | 割合 | 月額 | 例 |
|---|---|---|---|
| 必要なもの | 50% | 1,500 | 家賃、光熱費、食料品、交通費、保険料 |
| 欲しいもの | 30% | 900 | 外食、動画配信、趣味、必要以上の衣服 |
| 貯金と目標 | 20% | 600 | 緊急資金、老後資金、借金の繰り上げ返済 |
| 合計 | 100% | 3,000 |
金額は特定の通貨に依存しないので、どんな収入にも同じ割合を当てはめられます。手取り収入に0.5、0.3、0.2を掛けてください。
50/30/20が合わないとき
生活費の高い地域では、必要なものだけで収入の半分を超えることもよくあります。それでも大丈夫です。60/20/20や70/20/10などに割合を調整し、時間をかけて元の割合に近づけていきましょう。大切なのは、欲しいものより先に、貯金に決まった割合を確保することです。
ステップ6:毎月記録し、見直し、調整する
予算は、現実と照らし合わせて初めて機能します。
- 月初めに計画する。 お金を使う前に、各カテゴリーにいくら回すかを決めます。
- 使いながら記録する。 毎日または毎週支出を記録するか、銀行アプリのカテゴリーを確認します。
- 月末に見直す。 計画した金額と実際に使った金額を比べます。
- 調整する。 カテゴリー間でお金を移し、使いすぎた部分を削り、翌月の計画を更新します。
- 貯金を自動化する。 給料日の直後に貯金口座への振替を設定し、20%を最初に確保します。
代表的な予算管理の方法を比較
| 方法 | しくみ | 向いている人 |
|---|---|---|
| 50/30/20 | 収入を割合で必要なもの・欲しいもの・貯金に分ける | シンプルなルールが欲しい初心者 |
| ゼロベース | 残りがゼロになるまで、収入のすべてをカテゴリーに割り当てる | 完全に管理したい人 |
| 袋分け(現金またはデジタル) | 支出の「袋」ごとに決まった額を入れ、空になったら使うのをやめる | 食費、娯楽、買い物で使いすぎる人 |
| 先取り貯金 | 先に決まった額を貯金し、残りは自由に使う | 細かい記録が苦手な人 |
予算づくりでよくある失敗
- 手取りではなく額面の給料を使う。 税金や控除があるので、実際の収入はもっと少なくなります。
- 不定期の出費を忘れる。 年払いの請求やプレゼント代は、分散しておかないとその月の家計を崩します。
- 予算を厳しくしすぎる。 楽しみの余地がないと、挫折しやすくなります。現実的な「欲しいもの」の枠を残しましょう。
- 緊急資金がない。 蓄えがないと、急な出費が1つあるだけでまた借金に頼ることになります。緊急資金の作り方をご覧ください。
- 高金利の借金を放置する。 利息はあらゆるカテゴリーを圧迫します。借金を返済する方法のガイドで返済計画を立てれば、お金に余裕が生まれます。
- 作ったきり放置する。 収入や出費は変わります。少なくとも月に1回は予算を見直しましょう。
よくある質問
50/30/20ルールとは何ですか?
手取り収入を、必要なものに50%、欲しいものに30%、貯金と目標に20%と分けるシンプルな目安です。あくまで出発点であり、厳格な決まりではありません。自分の出費や優先順位に合わせて割合を調整しましょう。
収入が不定期な場合、予算はどう立てればいいですか?
過去1年間の収入の合計を12で割り、月の平均額を出します。必要な出費を必ずまかなえるよう、ふだんの最も少ない月を基準に予算を立てる人も多くいます。収入が多い月は余った分を貯金し、少ない月に備えましょう。
予算管理をいちばん簡単に始める方法は?
1か月間支出を記録し、最初の計画として50/30/20の割合を使いましょう。シンプルな表計算ソフトや、無料で印刷できる家計表で十分です。必要になれば、あとからもっと細かい方法に切り替えられます。
借金の返済は「必要なもの」と「貯金」のどちらに入れるべきですか?
最低返済額は必ず払わなければならないので、ふつうは「必要なもの」として扱います。最低額を超える繰り上げ返済は、20%の「貯金と目標」の枠から出せます。高金利の借金を早く返すほうが、同じお金を貯金して得られる利息より得になることが多いです。
予算はどれくらいの頻度で見直すべきですか?
できれば毎週支出をチェックし、毎月末にしっかり見直しましょう。また、収入や家賃、家族構成が変わったときにも予算を更新してください。